大切なもの…〜cherry tree〜
 


「また買ってきたるやん」


ケントは真奈の頭を撫でながら言う。


『約束やで!』


「おう」


真奈達のやり取りを見て、達也君が


「おまえら毎日そんな事で喧嘩しよん?」


と不思議そうな顔をして言った。


ケントは、
ソファに座りタバコに火を付けて
煙を吐きながら頷いた。


「姐御、生理か?」


ニヤッと笑って言う達也君に、


『違うわい!!』


と勢いよく返事をする。


ケントはただ、笑って見てるだけ。
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