大切なもの…〜cherry tree〜
変わり果てたケントを見て、
まわりは泣いているけど
真奈は涙を流さず
1つ1つケントを壷に入れる。
そして、
真奈の目の前が真っ暗になり
深い眠りについた。
誰の声も聞こえなくて、
とても静か。
目を覚ますと、
見覚えのある白い壁が真奈の目の前にあった。
「真奈ちゃん!?」
「真奈!!」
横を見ると、
ケントの母親と達也君が心配そうに真奈を見ている。
ケントの母親は、
涙を流して真奈を抱きしめ
達也君は慌てて部屋を出て行くのが見えた。
でも、
もうそんな事は関係ない。