大切なもの…〜cherry tree〜
「おばちゃん酷いわ!!」
優子は涙を流しながら言った。
『優子、部屋行っとき』
優子は部屋に行かず、
真奈の後ろに立った。
雨の降る音が耳に響く。
母親が静かに口を開いた。
「私にどないしろと?」
その言葉に真奈は完全にキレた。
『荷物持って鍵を置いて出ていけ!!』
真奈は、母親に怒鳴り付けた。
母親は何も言わず出て行った。
荷物も持たず、
鍵を持ったまま。
負けず嫌いな母親が、
このまま黙って帰るわけがない。
優子は、泣き続ける。
まるで自分におきた事の
ように…。
次の日、
真奈は母親を一生恨むと、
決める出来事が
真奈を待っていた。
そして、
いつか復讐をすると…