大切なもの…〜cherry tree〜
「お2人さん!そろそろ帰りませんか?」
時間を見ると、
夜中3時を過ぎていた。
車に乗り、
ケントは真奈の頭を自分の肩に置いた。
手は繋いだまま。
ミラーごしに見える達也君は、優しく微笑んでいた。
『幸せってこんな感じなんかな?』
真奈はケントに聞いた。
「真奈がそう思うんやったら、そうなんちがう?
でも、今以上に幸せって思える日が絶対来るから」
真奈は頷いて目を閉じた。
「今日お泊りあり?」
達也君が真奈に聞く。
『着替えあるん?』
「いいんやったら取りに帰る」
『いいで』
達也君とケントの家に着き、
2人は家に入って行った。