大切なもの…〜cherry tree〜
 


真奈がお風呂から出ると、優子と達也君が寝ていて、ケントの姿がない。


真奈は慌てて、家中探したけどいないので、
ケントに電話をした。


ープルルル…


「はい?」


ケントは普通に電話に出た。


『何処におるん!?』


「公園」


真奈は濡れた髪のまま外へ出ると、
ケントは公園のベンチに座っていた。


真奈もケントの横に腰をおろす。


『急に消えたらビックリするやん!!』


「ごめん」


ケントは真奈を抱き寄せた。


「なんか夢見とるみたい」


『なんで?』


「俺の腕の中に真奈がおるから」


まだ付き合って3時間程。


真奈の笑顔は自然に出て、優しくなっていた。


それを見たケントも優しく微笑んだ。
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