大切なもの…〜cherry tree〜
時間は午前10時。
リビングに行くと、
達也君と優子がソファに座って、朝食を食べていた。
「おはよ。仲良く爆睡しとったやん!」
『おはよ。早起きやな』
優子が真奈の前にコーヒーを置いた。
『ありがと』
「ご飯食べる?」
優子は、キッチンから少し顔をだして
声をかけた。
『寝起きで食べれん』
真奈は、優子と達也君の行動を
目で追った。
優子は達也君の横に座り、達也君が空になった
コップを優子に渡す。
優子はそのコップを持ち、
キッチンに向かう。
キッチンから出て来ると、
中身が入ったコップを達也君に渡す。
そして、
達也君が食べた終った食器を洗い出した。