大切なもの…〜cherry tree〜
 



『あんたら付き合ってんの?』


優子はキッチンから顔を出し、達也君はコップを片手に固まる。


「付き合っとるように見える?」


と達也君が聞くので、
真奈は


『かなり』


頷きながら答えた。


「真奈の勘違いや」


達也君は一言言って、
テレビの方を見る。


会う度に親密になる2人。


本間に真奈の勘違いか?


リビングから窓の外を見るといい天気。


洗濯機のスイッチを入れて、
洗濯を始めた。


『服洗濯しよか?』


真奈は達也君に聞いた。


「ええんか?」


『ついでやから』


と言い服を受け取った。


ケントの服は昨日洗面所に
置いててもらった。
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