今が好きだから③

「バレないから
心配するなって」


そう言って
私の髪の毛を
グシャグシャにした。


私は言われた通りに
玄関で待っていた。


「あれ?

佐野さん今から帰るの?」


後ろから声が聞こえたので
振り向いてみたら
同じクラスの前田くんがいた。

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