†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】
「・・・・・・久しぶり」
気安く話しかけてこないでよ・・・・・・。
なんて思ってしまう気持ちを止められない。
わたしは、軽く頭をさげてすらっと背の高い髪の長い彼女のいる本棚にむかう。
ここで、何もなかったら・・・・・・。
翔ちゃんは悪くない!
浮気、じゃない。
もし、何か言ってこられたらぁ・・・・・・。
「翔君・・・・・・」
き、き、き、き!
来ちゃった!!
「なんですか?」
わたしは、平静を装って返事をした。
ばっくん、ばっくん!
心臓は騒がしいけど、そうは見えない声の出し方くらい知ってるもの。
わたしは、美奈子よ?
これでも、プロの声優!
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