†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】
「ふふっ! やだ、すぐに引き離してよね?」
彼女が、笑いながらはなれた。
「・・・・・・えっ?」
マヌケなわたしの声がもれた。
「だって、翔くんたら、真剣にかわいい彼女がいるって、言うんですもの」
へ?
わけが、わからず
そのまま彼女の言葉を聞く。
「なによぉ。私にだって、素敵な彼氏がいるのよ? 知ってるくせに・・・・・だから、抱きついたのは、内緒ね? 本当にするつもりなかったのに、翔くんたら、固まっちゃうんだからっ」
「じゃあ、なんでチョコ?」
「これは、この前のお礼! 本探すの手伝ってくれたじゃない」
彼女は、にこやかにチョコを渡してきた。
思わず、受け取るわたし・・・・・・。
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