†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】
彼女はわたしに、背を向けて机のある方に歩きだそうとする。



これは、美奈子の女の勘・・・・・・



「うそ、彼氏がいるか知らないけど、あなた、翔・・・・・・僕が好きでしょ?」



わたしは、思わず言ってしまった。



彼女の背中が、ぴくりと動いて、足が止まった。



ばか。



言わなかったら、このまま。



何事もなく過ぎたかもしれないのに・・・・・・。



けど、嫌・・・・・・。



想われるだけでも・・・・・・。



翔ちゃんが、誰かの胸の中にいるなんて・・・・・・。



わたし、独占欲ありすぎ・・・・・・。





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