†声優アイドルの男子高校生†【美奈子編】
「大切にしなさいよ? あんなかわいい彼女がいてくれて、翔君が・・・・・・羨ましい」
彼女は、止まった涙を軽くふきながらにっこりと笑った。
「大切にしてあげて、ね」
ベルがなり、
お互い
なにもなかったように教室に戻った。
どんな想いで、彼女はわたしのことをほめたんだろう。
――大切にしてあげてね
後に続いていく
彼女の想いに、
わたしはいたまれなかった。
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