秘密のkiss

夜寝る前、ベッドの上で今日のことを思い出すと、頭がパンクしてしまいそうだった。

今日は、我ながら色々なことをした。


柊の試合観戦に


先輩に、


あと、
平井くんとの買い物。


それに…





『俺たちは、今花の高校生なんだぜ。それがお互い恋人も作らないなんて、どうかしてるな』



平井くんの言葉の一つ一つが頭を過る。


確かに、柊が恋人を作らないなんて、もったいない。それも、私のせいで。



『桜木に男が出来ればいいんだよ。』



そんな方法ちっとも思い浮かばなかった。

でも、もし、そうすれば…。


そろそろ、平井くんの言う通り、私たちの関係にケジメをつける時期なのかもしれない。






あぁ、でも神様。


この涙が出そうな胸の苦しさを、どうか誰にもばれませんように。









2kiss 完



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