アクセル。


明ケマシテ オメデトウ




私のささやかな告白は、みんなのその声で、掻き消された。




「明けましておめでとうございます。」


私は周りの人達と同じように、新年を祝う言葉をあっくんに伝えた。


「明けましておめでとうございます。今年もよろしくな(笑)」


それで、さっき言いかけてたのは?ってあっくんが聞いた。



あっくんには聴こえていなかった。



聴こえなくていいと思っていた。


私の想いは…キモチは…、
昨年と今年をしっかり繋いだ。


それだけでいいと思った。


“好き”って口にするのって思ったよりも恥ずかしいものだった。


だから、沢山の人達の、新年を祝う声や想いに甘えてしまったんだ。



いつか、このキモチを恥ずかしがらずに言える日が来るのだろうか。




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