アクセル。
「まじ、やっばいんだけどっ///」


そう叫んだのは22歳のキレイなお姉さん。


見た目を裏切るとはこのことだ。


私のお姉ちゃんとも同い年だから、お姉さんって呼ばせてもらっている。



自動車学校に同じ時期に入り、プランが一緒なので、何かと顔を合わすことが多かった。


それがきっかけで仲良くさせてもらっている。


お姉さんはもともと大きいその目に、アイラインやマスカラをたっぷりと塗っていた。


すっと筋の通った鼻の下に、

きゅっと閉じられた上品な唇がなんとも魅力的だった。



お化粧は濃くて派手だったけれど、もともとの顔が派手だからという理由もあるだろう。


同じお化粧を私がしても、きっとそうはならなかったはずだ。



お姉さんはずっと窓の外を見ていた。



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