ライフ オア デスティニー
~思い出は彼方に~
「な、なあ。エヴァンジェリン」
彼女は彼の言う声にだけ反応して斜めに見返した。
「何で、あんたの付き人って飛び抜けて頭がぶっ飛んでるの?」
「たま~にごく当たり前の事とかを教育熱心に語ってくれるわよ。その事?」
「逆、逆」
「たった一回、大会で優勝! なーんて、ていのいい監視役をくっつけられて、迷惑してたのよ。今はゴルドンだから良いけど」