ライフ オア デスティニー
一同、うなずく。
「『キルケ』に一番乗りしたやつは百グラムだ」
提案者がここぞとばかりオレ・ルールを発動させる。
「???」
あまりにも突然で言葉もない者達を置いて、コロシアム唯一の朝昼夜の別の顔を持つ食堂経営の店『キルケ』へと走り込む。
「な、何がどうなってんだか、わかるように話せ!」
追いつこうとする男に髭が応える。
「だから……百グラムずつ、全員から、もらえる」
存在自体がうっそりした感じの平べったい鼻をした男がのんびりした仮面をはずし、意気込む。
「おい、肉なんだろうな、それ肉だよなっ」