ライフ オア デスティニー
「ばか! 翼出てんぞ。四枚とも」
エラルドはパチンコでエヴの額をねらい打ち。
「いったいわね! 何すんのよっ。ひとのおデコに!」
彼女はそういうがエラルドは堪えた様子もない。ひとかけらもない。
「ち。こっちだったら勝てる自信がよぉ」
(けどエヴが君臨しはじめの頃、競技と認められなくなったんだよな。まあ、俺にも多少の責任がある……のは認める。悪さとか。気にくわない奴を茂みからねらい打ったり)
とか思いつつ、感慨にふけるあたり、反省の文字もない。
(あれは快感だった……)
などとエラルドが昔の思い出を引っ張り出してると、急に頭上からパンチが飛んできた。危うくよける元英雄。記録は再度塗り替えられつつある。