ライフ オア デスティニー
エヴも水晶にオーラを送ってその僅かな光を当てて口を動かす。
「地上の門は一度開けば、恐ろしい地獄の魔物すら闇の底から呼び込みかねません。地上の者達に迷惑をかけてしまいます。現に……」
「現に、何?」
「い、いえ……」
「ま、あなたがそう言うときはすでにカタは着いてるんでしょうから、心配はしないわ」
エヴがほっとしたような顔で言う。ゴルドンは最敬礼をとる。彼にとって彼女の信頼は絶対。そのために仕えてきた。彼の覇気は戦士のものと同じだった。
「このゴルドン、一命を賭してあなたにお仕えする所存。あなたがくれた真実。忘れはいたしません」