JEWEL BIRD【 side track line 】

　ｹﾞｰﾑに集中する彼等はやはり、少年少女には違いない。
　普段、鋭いナイフのような目付きをしていても、この時とばかりは子供の目に戻るのだ。
　ｱﾚｯｸｽは、ﾎﾞｽの隣にいる女性とは別の、ｸﾞﾗﾏﾗｽな白人女性の肩を引き寄せ、他のｹﾞｰﾑを物色する。

「　あっ！　ｱﾚｯｸｽ！ 」
「　ｳｲﾝｸﾞﾊﾞｰﾅｰの、新ﾊﾞｰｼﾞｮﾝ在る　」
　そう言った白人女性は、WingArmorと言うﾛﾎﾞｯﾄ兵器のｺｸﾋﾟｯﾄに似せた、ﾘｱﾙｼｭﾐﾚｰﾄｹﾞｰﾑの場所にいた。

　ｱﾚｯｸｽは、喜び勇んで８台もが列ぶ内の１台へ、乗り込んだ。

　この『　ｳｲﾝｸﾞﾊﾞｰﾅｰ　』は通信対戦が人気の、実在する最新鋭兵器を摸した大型ｹﾞｰﾑ機だ。