JEWEL BIRD【 side track line 】
「中には20000ドーリー入っていたんだ」
「代わりに責任取って、払えよ婆さん」
シャーリィは、水に浸かった鞄を手に取り財布を出すと、二枚のお札を白人男性の前に、見せる。
それを奪い取るかの勢いで手にした白人男性は、噴水から足を出し、地へ唾を吐いて物言いたげに歩き去って行った。
ずぶ濡れの彼女と年端もいかない少年は、ゆっくりと腰を上げて向き合う。
事が治まったと見た周囲の人達は、二人から離れて行く。
そんな中、伏し目がちの少年は、シャーリィへと何やら言葉を口にするのであった。
「 あ、あり がと 」
その言葉は、当時のシャーリィには解らない物だったと言う。
「代わりに責任取って、払えよ婆さん」
シャーリィは、水に浸かった鞄を手に取り財布を出すと、二枚のお札を白人男性の前に、見せる。
それを奪い取るかの勢いで手にした白人男性は、噴水から足を出し、地へ唾を吐いて物言いたげに歩き去って行った。
ずぶ濡れの彼女と年端もいかない少年は、ゆっくりと腰を上げて向き合う。
事が治まったと見た周囲の人達は、二人から離れて行く。
そんな中、伏し目がちの少年は、シャーリィへと何やら言葉を口にするのであった。
「 あ、あり がと 」
その言葉は、当時のシャーリィには解らない物だったと言う。