才能に目覚めた少年
山本は答えなかった。






「楽園と呼ばれている世界も夜になると闇の世界じゃないか。
犯罪も起きている。
俺と同じく考えているものは国に異議を唱える。
このままでは戦争に発展するだろう。
そうなれば、国は崩壊するだろう。
しかし、崩壊する前に正しい方向に変えればいいんじゃないか。
正しい方向に変えるため俺達が国を正しい方向に導くべきだ」





僕は伊藤の話しを聞きながら目の前のハヤシライスを見ている。


早く食べたい。





「どうだろう、アカネ・ミコト・タクヤ・ナナミ。俺と国を変えないか」




皆に問いかけていた。




僕は面倒に巻き込まれたくない。





「あのー、僕は無能力者なんだけど」





一応皆には無能力者ということにしていた。



無能力者設定で役に立つこともあるのだと思った。



「いいんだ、ミコト。お前はシンボルだ」


意味がわからない。


ってか早くハヤシライス食べたい。








「…ということで今週の日曜日の午後一時駅前に集合だから」
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