才能に目覚めた少年
才能とは
『才知と能力』
『ある個人の一定の素質』


才能は生まれながらに持った能力である。



優れた才能をもつ者ほど将来が明るいとされる世界。





それがこの時代である。





空気中に人体に無害の粒子が混ざっている。


これは昔落下した隕石の原因とされる。


それが時を重ねるごとに人と共鳴して操ることができるようになる。




神は第一発生者である。




才能により扱える能力は多数あるとされている。


人々は自身の持つ才能によって職に就く。


将来のことを考える親は小学校に入る前に才能を開花させようと必死で英才教育をする。


僕もその一人であった。






高校に入り、クラスの九割以上が才能に目覚めたというのに僕だけが…。


クラスから仲間はずれにされているような気分である。


クラスと孤立するようになった。


友達も作ろうとしない。


作ったところで能力の話をするだけである。






能力値とは粒子を操作できる量を言う。


能力値はゼロから百まであり世界の平均は四十とされる。


僕の学校である私立青竜学園は平均値三十四である。






才能は能力であり、能力値は範囲や威力、大きさである。


二つを操作して初めて能力者と呼ばれるようになる。


能力を制御できない者を無能者と呼ぶ。


才能に目覚めていないものを無能力者とされている。







才能を開花させ、能力値を向上する。


能力の制御方法や使用方法を教える機関を学校とする。


学校から教わることは能力と学問であり、能力の授業を優先して進められる。


この時代は己の持つ才能が全てだからである。
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