才能に目覚めた少年
僕は廊下を歩いた。


お父さんとお母さんの居場所がどこなのかがわかった。


もう少しで会える…。







僕が歩いていると一人の小さい少女がいた。


手にウサギの人形を持っていた。


僕は無視をした。


少女は僕が通り過ぎると少し経ってから僕の後ろを歩いてきた。







部屋に着いて両親を見た。


二人がこの世にいないことは分かっていた。


でも、会いたかった。






僕は両親が死んだというのに何も感じなかった。






少女が人形のウサギと遊び始めた。






うるさいと思った。






僕は少女を壁に貼り付けた。





少女はこちらを見ていた。





僕は視線を無視した。







小声だが、少女が話しかけてきた。
< 52 / 116 >

この作品をシェア

pagetop