才能に目覚めた少年

その後、能力の訓練は飛躍した。


腕時計を付けていることで能力値を抑えて能力を使用することができるようになった。


能力値三十は一般の平均値よりも低いが能力値があるだけマシであった。


先生に頼み、腕時計とは別のアクセサリーを頼んだ。


四六時中付けるためだった。


腕輪をもらった。




腕時計は練習の際に付けた。


練習をして『選択』能力の特性が大体わかった。


能力の系統は五種類に分類される。


僕は『具現化系』『空間系』『肉体強化系』『回復系』の四種類を使用できる。


簡単な性質として

『具現化系』
粒子で物体を作ることである。
大きさはサッカーボールの範囲内が限界でナイフや銃を作れる。
ただし、銃はまだ本がないと再現できない。


『空間系』
粒子の性質を変えたり、粒子を操ったりする。
粒子を操ることは簡単なので『念力』として物を動かすことができる。
性質変化はまだ理論が分からないので勉強しないとできない。


『肉体強化系』
粒子を体内に取り入れることで通常の何倍にもなるが能力病にかかってしまう恐れがある。
能力病とは粒子が身体にたまり身体の機能を弱体化させてしまうもの。
通常ではならないが、体内に取り入れる能力者の場合は通常の人よりも何百倍もの粒子を取り入れるためなりやすい。
ただし、訓練が必要。


『回復系』
自分を治す『自己再生』と他人を治す『治療』と二種類がある。
僕は一つ目の能力しか使用できない。
自分の能力値を操り必要以上に粒子を体内に入れないことが重要である。


『間接系』
使用できない。
使用するには空間系同様に能力の理解が必要である。
一般的な能力としては他者に催眠や操るというものである。
やり方がいまいちわからないし、興味もないので覚える気が無い。




『選択』能力はすべての能力を使用できるとされるがそれには膨大な知識が必要なため、今は少ししか能力を使用できない。



超越者の制御は能力の扱いができるようになってから始めることにした。






日曜日になり、『Ｃ』の会議が開かれた。


今回の議題は山本が調査した偽者『Ｃ』の結果報告だった