才能に目覚めた少年
「私は『W』の組長をやっているものだ。
名前などない。
皆からはオヤジやお頭(おかしら)、ボスと呼ばれている」





なんでここに世界と戦っている『W』のボスがいるんだよ




僕は伊藤を見た。





何の反応もない。





知っているのだろうか。





でも、『W』のボスは存在自体が知られていない謎の多い男なのになんでその姿・形がわからないとされる男が目の前にいるんだよ。






「我々の組織に来ないか、『神山ミコト』」


「…」


「ふざけるな、ミコトは俺たちの仲間だ」


伊藤が『電撃』能力で男に雷を放った。


横から見たが命中していた。









助かったと思った。







だが、男は無傷だった。





「何度やっても同じことだ。
私のグローブはどんな効果も無効にする『キャンセラー』が入っているんだよ。
君がいくら攻撃しても私には効果が無いよ」
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