才能に目覚めた少年
「私は…考えさせて」


僕は喜んだ。


一応、まだ決めてないのだ。


時間を掛けて辞めさせればいい。


「そうか。それなら今週中までに報告してくれ」


「うん、わかった」








こうして、僕の『C』活動は終わった。







一か月が過ぎ、二月末になった。


伊藤はまだ『C』を継続していた。


山本と辻本も参加していた。


ナナミは休止という扱いになった。


僕は『C』を抜けて静かな時を過ごしている。


ナナミに話しかけ、休みの日はどこかへ出かけ、学生気分を味わっていた。

平和に過ごした。






だが、世界は少しずつ『C』を中心に動き始めていた…
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