才能に目覚めた少年
僕は手にとり、あらすじだけ見た。


内容は警察、特殊部隊など世界を守っている人の能力や戦闘時に使える能力を紹介したものだった。


僕はしばらく呼んだ。


山本の『分身』能力は『具現化系』の能力と書いてあった。






『具現化系』―『分身』

使用中は本人が動けないが分身を操作することができるものだ。

潜入やスパイとして活用されている。

理論として、自分を想像して召喚させる。

このとき自分の意識を分身に預けることで操作できる。

分身したものは自分の身体として扱うことができる。

また痛覚がない。

ただし、難点として分身から本体に戻る際は必ず本体に触らないといけない。

意識を分身から本体に移すためである。

能力ランクB、職ランクE、人気ランクE





僕は『分身』能力を呼んだあと、この本を借りることにした。

受付で会員カードを発行して借りた。

僕が帰ろうとしたとき、もう一冊借りたい本があることに気づいた。

また係員に頼んで本を捜してもらおうと思ったがタイトルがわからない。

『想定内の能力値を超える超越者』が書かれた本はあるか聞いたが知らないらしい。





仕方がないので、森下先生に会いに行った。
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