才能に目覚めた少年
「ううん、これは始まり…」




僕はしばらく考えた。今すぐに逃げるべきか。




でも、早すぎないか。



もう少し始まってから逃げてもいいんじゃないか。



誰もこれが戦争になるなんて気づかないだろうし…




「ナナミ、逃げるべきかな」


「…うん」





僕はナナミの答えを聞き、頷いた。


ナナミを信じよう。







逃げるためには準備が必要だ。


家に戻り準備しておいた荷物を取ってくるために…





集合場所と時間を決めて分かれた。







荷物を持ち、集合場所に行くとナナミはいた。







初めて待たせてしまった。



「遅れた。ごめん」

「いいの。早く、行きましょ」






僕たちは電車に乗り、町を離れた。







できるだけ田舎の方へ向かった。
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