傷跡


付き合って三ヵ月ぐらいまでは、そんな幸せな日々がゆっくりと流れてたいたような気がする。




でも、私が高校を卒業した頃には…


少しずつ光輝は頑張っていた成果が出てお客さんが増えてきていた。





光輝良かったね!


って…最初はほんとにそう思ってた。




その頃あたしは、就職せずにフリーターをしながら服屋でバイトを始めていた。




光輝は仕事前に時々のぞきに来ては、あたしをからかって帰って行く。



でも少しだけでも会いに来てくれるのが嬉しかった。






だけどあたしは…


付き合って半年ぐらいまで光輝のお店の場所がどこにあるのかも知らず、次第に興味をいだくようになっていった。




ホストをしてる光輝も見てみたい。


どんなとこで働いてるんだろうって。




だから何回か光輝に頼んで、やっと了解をもらうと、仕事帰りにバイト仲間の桜ちゃんと一緒に遊びに行った。





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