傷跡


『超キレー。やっぱ冬っていいよね。特に今ぐらいは街中が一番キラキラしててさ。クリスマス!って感じで』


『そうだなー』


『今年も…もちろん仕事…だよね?』


『それ言うなって。ごめんな。まぁ今年も仕事だし仕方ないけど…クリスマス前の日曜にでも俺達のクリスマスしようぜ』






思えば…

一年のうち、イベントごとで一緒に過ごせることなんてほとんどない。



お互いの誕生日も。

クリスマスも。


光輝はいつも当日は仕事で。


結局別の日になる。


だからイベントなんてあってもないようなものだった。



ホストを仕事にしてる光輝と付き合ってるんだから、仕方ないことなんだけど。




だからゆっくりできるのは、お店が休みな日曜日か、年末年始、GW、お盆のちょっとした連休ぐらい。


それ以外は…


光輝はみんなのものだから…。



< 125 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop