傷跡


三度目のクリスマスも…

やっぱりずっと一緒にはいられないんだよね…。



分かってはいるはずなのに。


心のどこかではやっぱり寂しかったのかもしれない。





なんか友達を見てると羨ましかったんだ。


普通に記念日を過ごしたり、

イベントの度にどこか遊びに行ってたり。


街中を…

堂々と手を繋いで歩いてたり…。




なんか…

“当たり前”のことが当たり前じゃなくて。


“普通”にできるはずのことが普通にできなくて…。




本音を言えば不満はあった。


でも、それは口にするべきことじゃないこと。



だって…

それは、ホストをしてる光輝と付き合っていく上では否めないことだったから。



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