傷跡
胸騒ぎ
『ごめんな、あいつらいつもあーだからさ』
着いた先の居酒屋で、なんだか落ち込んでいたあたしに、勇二くんはそう言って謝っていた。
深夜の4時。
こんな時間だというのに、店内にはたくさんの人がいた。
まだまだこんなに食べたり飲んだりしてる人もいるんだなぁって、初めての感覚に少し驚く自分がい。
『次なに飲む?』
『あー…もういいですよ』
居酒屋に着いてから、ビールを二杯飲み終えていたあたしは、もう飲める気がしなくて…
三杯目は丁重にお断りした。
元々お酒が強いほうではないし、今日は仕事中もずっと飲んでいたから…
なんか気持ちも悪かった。