傷跡
『話には聞いてたけど…めちゃくちゃカッコイイですね。杏奈が羨ましいなぁ』
ルイはあたし達に向かってそう言うと、普段通りのルイへと戻っていった。
さっき感じた妙な視線は…あたしの気のせいだよね。
なんだか変な胸騒ぎを感じながらも、あたしは三人で話をしながら楽しい時間を過ごした。
『アン!』
そしてその日―――
営業が終わり、帰ろうとしていたあたしに、久しぶりに勇二くんから声がかかった。
『久々に飯行こうぜ』
『うーん…うん!』
光輝もまだまだ仕事中だしな…
そう思って勇二くんとご飯に行くことにした。