傷跡
読めない心
(♪〜♪〜♪)
でも、お店を出てすぐに、あたしの携帯に光輝からの指定着信音が流れて。
急いでカバンから取り出してみたものの、電話に出ようとした時に、ちょうど充電が切れてしまいそのまま電源が落ちてしまった。
『大丈夫?俺の携帯使うか?』
勇二君はそう言ってくれたけど。
『もう帰るしすぐかけ直すから大丈夫だよ』
帰ってからすぐかけ直せばいい、そう思って勇二くんに差し出された携帯に手を伸ばさなかった。
それから急いでタクシーを拾って家に帰ると、携帯に充電器を差しながらすぐに光輝に電話をかけた。
『もしもし電話したぁ?』
『お前今どこにいんだよ?』
なんか…
機嫌の悪そうな光輝の声に、あたしはすぐに気づいていく。
え?怒ってるの?