傷跡

もしかして…ルイ……


光輝のこと気に入っちゃった？



そんなわけ…ないよね。



だって光輝はあたしの彼氏で。


そんなわけ…あるはずないよね？






でも…

女の嫉妬は醜いもので。




考えれば考えるほど、好きだったルイがどんどん嫌な女に思えてきた。



あたしの気のせい。


ちょうど…ルイが飲みに行きたい気分だったから。

だから偶然光輝のお店に行っただけ。


もしかしたらホストに行ってみたかっただけなのかもしれないし。




悪い予感を押さえ込むように、あたしはそんなことばかりを考えて。



イライラする胸の内を必死で抑えながら、無理矢理眠りについていった。