傷跡
『おやすみ』
優しい…光輝の声が耳元で聞こえてくる。
そして、誰かが頭を優しく撫でてくれてるような気がして目を開けると…
眠りについていたあたしのすぐ隣には光輝の姿があった。。
『帰ってきてたんだ?』
『うん』
光輝はそう言うと、そっとあたしを抱き寄せて…
優しくおでこにキスをした。
いつもは当たり前の光景なはずなのに。
この時は何故かキュンとして…
あたしはギュっと光輝に抱きついていた。
『どうした?怖い夢でも見たか?』
優しい…
光輝の声。
なんか離れたくなくて…そのままギュッと強く光輝を抱きしめていた。
『なんだよー超甘えんぼじゃん』
そんなあたしに、光輝はそう言ったけど。
光輝もギュっと…
強く強くあたしを抱きしめてくれたの。