傷跡


あたしはまだ実家だったし光輝はアースさんの家に居候だったからあたし達のお泊りはいつもホテル。



光輝が仕事が終わった日曜日の朝から月曜日の夜まで丸二日間ずっとホテルにいた時もあった。




それでも一緒にいる間は良かった。


安心できた。


光輝のそばにいることで普段の不安からも開放された。




その頃の光輝はナンバー3になってて。

以前よりももっともっと忙しくなっていたから。





そんなある日曜日、いつものように光輝と会って、その日は久しぶりにデートらしいデートをした。




流行りの映画を見たり買い物したり、プリクラ撮ったり。




そして――――




< 17 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop