傷跡


『違うんだ』



『何が違うの!?また家に来てってどーゆうこと?一ヶ月記念って何なのよ!!』


『客なんだって。店の客。色で引っ張ってるから仕方ないんだ…信じてくれよ…』




色…?


あたしにはその意味が分からなかった。



だってあたしは…夜の世界とは無縁だったし、そんな客とのルールみたいなものがあることすら理解できなかった。



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