傷跡
『でも…急にさ、連絡とれなくなったんだ。同棲してた家にあった荷物はいきなり無くなってて。店にも来なくなって。しばらくしたら携帯も解約されてた』
『えっ?いきなり?』
『おー。だからなんかよく分かんないまま放置してたんだ。すぐ戻ってくるだろうって。あいつは俺のことめちゃくちゃ好きだったし…なんか変な自信があってさ』
自信…。
もしかしたら…
光輝もそんな自信があったのかな?
何があってもあたしは離れていかないって思ってたのかな?