傷跡



『何でわかんないの?好きだったに決まってるじゃん。好きで好きでどうしようもないくらい陽翔くんのこと好きだったから水商売して、風俗にまで行って。貢ぐみたいに売上に貢献して…。そんなの好きじゃなきゃできないよ?』





大好きだからこそ。


愛し方を間違えてしまうこともあるんだ。




でもその子はきっと。


きっと…気付いたんだ。




自分がいくら想っていても。


形を変えていく恋。

変わっていく彼の姿。




でも、好きだから…我慢して。


陽翔のために。

ナンバーワンでいたい陽翔のためにって。



自分の体で仕事をするようになっていったけど。





気付いたんだね。




愛し方の間違いに…彼女は気付いたんだ。




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