傷跡



こうしてあたしが陽翔と出会ったように。


何気ない日常の中で、人と人が出会うことって…

ごく普通に思えるけど。



でも本当は…
すごいことなのかもしれない。



名前も知らないような人と人がこうして出会って。

言葉を交わして。


そして、確かな何かを心で感じた




あたしと光輝も…

ありふれた日常の中で出会って恋に落ちて。




そういうのって…やっぱりすごいことなんだ。




全てが偶然なんかじゃない。


運命的に、必然に導かれているような、そんな気がした。



< 258 / 337 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop