傷跡



『とりあえず、店にはもう今日は帰るって言ってあるから。今から俺の家に一緒に帰ろう。ルイのことも俺達のことも、二人でゆっくり話をしたいから』


『うん……』





そう答えたあたしは、真美に連絡をいれると、久しぶりに二人で光輝の家へと帰った。





『とりあえずシャワーだけ浴びさせて。すぐ出てくるから』




そして、帰ってすぐに光輝がそう言って浴室へと入って行く姿を見届けると、テーブルの上に無防備に置かれてあるケータイにふとあたしの目が止まった…。





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