傷跡
好きな気持ち
『おい!まだー?』
『もうできるできる!ちょっと待って!』
そして数日後……
あたしの誕生日の当日。
光輝のお父さんのお墓参りに行くために、朝早くからバタバタと用意をしていた。
『ったく早くしろよー』
あれからまた、こんな二人の生活が始まって。
毎日小さな喧嘩はするけど。
それでも…
前みたいによく笑うようになった光輝と、お客さんをまた大事にするようになった光輝と一緒にいるとなんだかすごく楽しかった。
色恋で繋いでいたお客さんはほとんど切れてしまったけど、中身のある楽しい接客をするためにお笑いのDVDを見たり、本を読んだり…
そんなことしてる光輝を見ていると、あたしもまた、光輝を応援したいなって思えるようになった。