傷跡
『とりあえず飯行こう。上で予約してあるんだ』
そして光輝に連れていかれたのは35階にあるフレンチのお店で。
『誕生日おめでとう』
光輝にそう言われながら、シャンパンで乾杯をした。
なんか夢みたいな時間だった。
こんな場所で。
大好きな人に誕生日を祝ってもらえるなんて。
『光輝…ありがとね。ほんっっとに嬉しくて死んじゃいそう』
『バーカ、大袈裟だっつーの』
『だって嬉しいんだもん』
嬉しくて嬉しくて。
なんか怖いよ。
幸せすぎて…なんか怖い。