傷跡
子供みたいな寝顔。
あたしはこの寝顔を…
ずっと一生見ていたい。
だからこれから先何があっても、ずっとそばにいようと誓った。
『杏奈起きてたの?』
一時間後、やっと目を覚ました光輝は、起きていたあたしをそっと抱き寄せた。
『うん。あ…光輝、これありがとう』
あたしがそう言って、左手にキラキラ光る指輪を見せると、光輝は照れくさそうに黙ってうなずいていた。
ねぇ光輝?
一体どんなことを考えながらはめてくれたの?
あたし本当に…超幸せなんだけど。