傷跡
その日からあたし達の同棲生活は始まり…
付き合って一年目の記念日は二人で迎えることができた。
もう日曜日じゃない普通の日でも毎日ずっと一緒にいられる。
私はバイトを週三日に減らし、なるべく光輝と生活リズムを合わせるようにした。
一日二回は家でご飯を食べるように毎日料理も頑張ったし光輝も仕事が終わったらすぐに帰ってきてくれたんだ。
その頃の光輝はナンバー2をキープしてた。
ナンバー1は、もちろんアースさん。
お店の代表さんだけあってやっぱりアースさんは凄かった。
『いつかアースさんを抜くのが夢なんだ』
いつからか光輝はこれが口癖になっていった。
でもそんな夢もそれから二ヵ月後、すぐに叶ってしまう。
それは光輝がホストを始めて1年4ヵ月目のことだった。
その頃のあたし達は付き合って1年2ヵ月、同棲を始めてからは2ヶ月がたっていた。