傷跡
あんな脱力感を味わったのは生まれて初めてだった。
実家に帰る前には空にしておいたごみ箱の中。
その中に…
明らかに使用されたゴムとティッシュが入ってたのだ。
それは…紛れも無い事実で。
あたしはただ…信じたくない現実と向き合うしかなかった。
アースさんの嘘つき…
信じてたって何もいいことなんかないじゃん…
信じてたのに…結局こうして裏切られたんだよ?
どうしようもできない気持ち。
誰かのせいにすることで私は逃げ道を作るしかなかったんだ。