傷跡
同じ気持ち
『好きなんだけど』
ちょうど出会ってから二ヵ月目の日曜日。
大好きな人が、あたしの目の前で真面目な顔でそう言ってくれた。
『ほんとに?』
『嘘なわけねーじゃん。本気で好きになっちゃったんだ。だから……俺と付き合ってほしい』
自分の気持ちを伝えようかと悩んでいた時に、光輝からの突然の告白。
だから…飛び上がりたいくらい嬉しくて。
私は迷うことなくその言葉を受け止めた。
大好きな光輝の彼女になれた。
それだけで…幸せだった。