最初で最後のキス〜短編





そこには彼がいた。



「寝てる…?」



ぷっ。


朝からこんな所で寝てるなんて。



彼は規則正しく寝息をたてる。



可愛いっ。



相川君とは違って柔らかそうな黒髪が、風でさらさらと揺れる。



制服をほどよく着くずしていて、シャツから鎖骨や胸元が露出している。



……エロいし……。




私は吸いこまれるように、あなたの髪に手を伸ばす。





あなたに触れたい……。












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